一時期着物の絵を続きものとして描いていた時期があった。インスタグラムなどのSNSで自分の表現するテーマに相応しいものを探していた時に一番晴れのする題材だと考えたからだ。実際訪問者の反応も良かったし、細かい複雑な図柄は難しくも描いていてわくわくする楽しいテーマだった。
若かりし頃は保守的で新しさ感じなかった世界でも人生の半分をとうに過ぎた今では、これまで当たり前として周囲にあった和の心を否定するより見つめ直す気持ちが強くなっている。これが加齢からくる後退なのか、未来への立ち止まり振り返ることをするようになった不安からくるもなのかは解らない。
ただ、歳を重ねた余裕とか深みなどとは言いたくはない。
そんな美しい感情では無いのだ。
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